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新年を魚介で祝う!めでたいおせち、っていうお話

Updated: Dec 11, 2023

お正月は、やっぱりおせちが食べた~い!

縁起もんの食材尽くしで、良い年明けに!


まいどおおきに。

大阪の中央卸売市場で仲卸をやってる高浜康子です。

早いもんで、もう師走。

一年経つの、ほんまに早いですね・・・

去年の年末はいや〜もう、思い出しただけでもぞっとします。

体調崩して、何とか最後の営業を終え、大掃除までやった記憶はあるんやけど、体調不良でそのままダウン・・・気がついたら、お正月休み中、寝込んでました。

今年は最後まで元気に行きたいもんです!


そろそろ年越し準備をしはじめる時期やね。

年末年始のお買い物、ご予定はお決まりですか?

高浜商店なら、市場のお店は年末は30日までで、ネットショップは25日までのご注文で年内にお届けしますので、ぜひご活用してくださいね!





それから、おせちの準備進んでますか?まだ早いか・・・

昔は何日か前から仕込みをして、大みそかは一日中台所でおせちを作って、という家庭が多かったけど、今どきは百貨店や有名料亭のおせちをネットで予約する、なんて人も多いよね。

おせちは食べずに、いつもよりちょっと豪華な食材でごちそうを楽しむって人もいたり、お正月の食事情が多様化してるなあと感じます。


でも私はやっぱり、おせちで新年を祝いたいな。

日本伝統の食文化を味わえるし、縁起のいい食べ物がそろってて楽しいし。

全部手作りは大変やから、買うものと作るものをうまく組み合わせて、わが家のオリジナルおせちにする、っていうのもオツなもんですよ!


今回は、おせちの歴史や、なんで縁起が良いのか?今どきのおせちや世界の正月料理ってどんなのがある?っていうお話。

ちょっと読んでみたって~。




 

【目次】



 


弥生時代にまでさかのぼる!おせちの歴史


おせち料理の起源は、なんと弥生時代にまでさかのぼります。

中国からもたらされた暦では、「節」と言われる季節の変わりめごとに、収穫を感謝して神様にお供え物をする風習が生まれたそう。

これが「節供(せちく)」で、供えた作物を料理したものが「御節料理」と呼ばれ、おせち料理のもとになったとされます。


節の儀式は、奈良~平安時代には宮中行事として執り行われるようになったんやって。

唐の暦にもとづいた「節日(せちにち)」に行われたのが、邪気を祓い、不老長寿を願う「節会(せちえ)」という儀式。

そこでふるまわれたのが「御節供(おせちく)」というお祝い料理やそう。

1月1日の元日、1月7日の白馬(あおうま)、1月16日の踏歌(とうか)、5月5日の端午(たんご)、11月の豊明(とよのあかり)という五節句の日に開かれる「五節会」は特に重要視されてたんやて。


おせちがお正月の定番となり、一般家庭にも広まったのは江戸時代。

1月7日の人日の節句、3月3日の上巳の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句、の五節句が祝日として定められ、幕府の公式行事として位置付けられたそう。


庶民にも「御節供」が広まり、新年を迎える最も重要な人日の節句の料理が正月料理として定着したと考えられてます。

江戸時代後期になると、一つ一つの料理に意味が込められ、大みそかに作ってお正月に家族で食べる風習が生まれたそう。

江戸時代末期には、おせちを重箱に詰めるスタイルが確立しました。

お重を重ねることでめでたさを重ねるという意味や、場所を取らない、お客様に振る舞いやすい、などの理由が考えられるんやて。


「おせち料理」という呼び名が広まったのは、第二次世界大戦後のこと。

それまでは「食積(くいつみ)」とか「蓬莱」と呼ばれてたんやって。

デパートで重箱入りの「おせち」として売り出されたことから、その名前が一般的になったということらしいわ。



<参考サイト>


・おせち料理の由来と歴史を知ろう


・おせち料理の歴史について





 


縁起ものだらけ!おせちの定番メニュー


おせち料理を食べる理由としては、年神様を迎え入れ、一緒に食べることでご利益にあずかり無病息災を願う、正月の間はかまどを守る荒神様に休んでいただくため火を使わないように作り置きしておく、などのいわれがあります。

おせち料理は、「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の基本の5種類で構成されます。それぞれの意味と、主な料理をご紹介します。

 

【祝い肴】

お屠蘇と一緒に最初に食べる、酒の肴。

3種類1セットで、関西では「数の子」「黒豆」「たたきごぼう」、関東では「数の子」「黒豆」「田作り」が一般的。


<黒豆>

まめに元気で働けるように、との意味があります。黒色は邪気を払う、黒く日に焼けるまで働く、との意味も。



<数の子>

ニシンの卵で、子だくさん、子孫繁栄を表します。

また、「ニシン=二親」から、両親の健康や長寿を祈願する意味も。



<たたきごぼう>

ごぼうは土に根を張ることから、家族や家業が地に根付いて繁栄するという意味が込められています。



<田作り>

イワシは畑を耕す肥料として使われていたため、豊作祈願の意味があります。

関西では「ごまめ」とも呼ばれます。



【口取り】

甘みのある酒の肴。色鮮やかで、子どもにも食べやすいものが多いです。


<紅白かまぼこ>

半月型を初日の出に見立てて、新年の祝いに用いられます。紅は慶びや魔除け、白は神聖や清浄の意味を表します。


<栗きんとん>

栗は山の幸を表し、「勝ち栗」と呼ばれ豊かさを表す食べ物。輝くような黄金色から、金運上昇の願いが込められています。


<伊達巻>

巻物を連想させることから、学業成就の意味が込められてるそうです。


<昆布巻き>

「よろこぶ」「子生」など縁起の良い字が当てられ、不老長寿や子孫繁栄の願いが込められてるとのこと。




【焼き物】

メインディッシュにあたる料理で、主に海の幸を使います。

尾頭付きの姿焼きや、塩焼き、照り焼き、西京焼きなどがあります。


<鯛の姿焼き>

「めでたい」の語呂合わせや、鮮やかな赤色と美しい姿形、恵比寿様が持っている魚ということから縁起の良い魚です。


<伊勢海老の姿焼き>

エビは長いひげや腰が曲がっている姿から長寿祈願などにつながる縁起ものです。


<ブリの照り焼き>

出世魚で、関西では新年を祝う「年取り魚」として食べられてきました。


<サケの塩焼き>

関東の年取り魚。

争いを避ける、の語呂合わせや、生まれた川に戻って産卵する習性から立身出世を願う意味もあります。


西京焼きもぴったりなので、ぜひ高浜商店でお求めください!




 

【酢の物】

口の中をさっぱりさせる箸休めに、また彩りにもなる料理です。


<紅白なます>

人参と大根でつくられます。

紅白の水引を模したおめでたい色合いに加え、両方根菜であることから「根を張るように」という願いも込められています。

 

【煮物】

里芋やくわい、タケノコなど縁起の良い山の幸を煮込んで完成させます。

鶏肉などを入れて筑前煮にする地域も。


<お煮しめ>

里芋は子孫繁栄や家族円満、くわいは突き出た芽がめでたく、タケノコは立身出世、などの意味を表しています。ひとつの鍋で煮込んでつくることから家族円満の意味も。


<参考サイト>


・おせちをいつ食べるのか、地域や生活スタイルによる違いとは|おせちの由来や意味も解説


・おせちの定番料理一覧とそれぞれに込められた意味を解説!簡単レシピも紹介します


特集「おせち料理」


・おせち料理の定番【21種類】食材に込められた意味や重箱への詰め方も解説




 


今どきおせちの新定番は、洋風・中華などバラエティ豊か!


昔ながらのおせちのイメージはザ・和食って感じやけど、最近は個性あふれるおせちがいろいろ出てますよね。

肉尽くしや海鮮尽くし、洋風や中華風、子ども向けのキャラクターおせちとかもあります。

若い人や子どもにも喜ばれる、和食じゃないけどおせちの定番になりそうなメニューを、独断と偏見でいくつかピックアップしてみました。


<ローストビーフ>

ごちそう感があり、年代問わず人気のメニュー。日持ちするのもおせち向きです。


<スモークサーモン>

鮮やかな色あいと香ばしさが魅力。カブに巻いたり、マリネにしたりとアレンジしやすい食材です。


<テリーヌ>

すりつぶした肉や魚、野菜などでつくる色鮮やかなテリーヌは、いわば洋風かまぼこといったところ。


<コンソメゼリー寄せ>

エビなどを旨みごとゼリーに閉じ込めたもの。華やかで特別感のあるメニューです。


<エビチリソース>

縁起の良いエビを、ピリッと辛いチリソースで。色も華やかで、おせちの味のアクセントになります。





<参考サイト>


・洋風おせちで人気のメニュー


・中華おせちで人気のメニュー




 


断然おすすめ!魚介を使ったおせちのレシピ


おせちには、縁起の良い魚介を使ったメニューが結構いろいろあるんですよ。

お正月以外に食べる機会が少ないものから、身近だけど実は縁起ものの食材まで、つくり方を簡単にご紹介しますね。


<数の子>

塩抜きは、水1Lに対して塩小さじ1を入れた塩水に漬け、3時間おきに塩水を替えます。途中で数の子の端を折って味見し、少し塩気を感じる程度になったら完成。


<棒鱈>

真鱈を三枚におろして天日干ししたもので、京都を中心に関西地方ではおせちの定番。

1~3日かけて水につけて戻し、じっくり煮込むとホロホロとした食感になります。

<田作り>

乾燥カタクチイワシを耐熱皿に広げ、電子レンジで1分半ほど加熱します。

耐熱ボウルに醤油・みりん・砂糖を入れ、電子レンジで1分半ほど加熱し、カタクチイワシを和え、いりごまをまぶして冷まします。


<イクラ醤油漬け>

筋子をボウルに入れて塩を加え、熱湯を回しかけ、菜箸でかき混ぜてほぐし薄皮を絡めとります。

水気を切って醤油・酒・みりんを加えて軽く混ぜ、冷蔵庫で一晩置きます。


<ブリの照り焼き>

醤油・酒・みりん・砂糖・ショウガでつくったタレにしっかり漬け込み、両面を焼いて、タレを絡めながら煮詰めます。


<サケの柚庵焼き>

「柚庵焼き」とは、醤油・酒・みりんに輪切りのユズなどの柑橘類を合わせたタレに漬け込んで焼いた料理。サケを漬け込んで両面を焼き、タレを絡めながら煮詰めます。


<タイの昆布締め>

刺身用のタイをそぎ切りして塩を振り、水気を拭きます。昆布は濡れ布巾で汚れを取り、酒・酢に柔らかくなるまで浸します。昆布にタイをのせ端から巻いて、冷蔵庫で寝かせます。


<ニシンの昆布巻き>

身欠きにしんを水で戻した昆布にのせて巻き、水で戻したかんぴょうで結びます。醤油・酒・みりん・砂糖・昆布の戻し汁でじっくり煮て、冷まします。


<エビの旨煮>

出汁と醤油・酒・みりん・塩を鍋で煮立たせ、エビを入れて形を整えます。色が変わったらアルミ箔をかぶせ4~5分弱めの中火で煮て冷まします。


<ホタテの旨煮>

醤油・酒・みりん・砂糖を鍋に入れて火にかけ、沸騰したらホタテを加え中火で煮汁をかけながら煮詰め、冷まします。


<蒸しアワビ>

アワビに塩を振ってタワシでこすります。酒を振りかけ、お湯をたっぷり沸かした蒸し器に入れ、2時間ほどじっくり蒸します。粗熱を取って冷蔵庫で保存します。


<参考サイト>


・定番おせち&アレンジ正月のレシピ・料理


・おせち料理で使われる魚料理の簡単レシピ特集!縁起の良い魚料理入りの中納言のおせちも紹介


・おせちで使われる魚をまとめてみました【海の幸も豊富です】


・きょうの料理レシピ たいの昆布じめ


・田作り(ごまめ)(電子レンジおせち)


・昆布巻き【にしんを巻いて・おせちでも定番】


・「数の子」を塩抜きするには?失敗しないコツと、おいしい味付け方法


・きょうの料理レシピ えびのうま煮


・きょうの料理レシピ イクラのしょうゆ漬け


・ほたてのうま煮


・蒸しあわび(あわびの酒蒸し)のレシピ/作り方



 


ところ変わればおせちも変わる!


東西に長~い日本、おせちも地域ごとに特色があり、関西と関東で違うこともいろいろあります。

上で書いたみたいに「祝い肴」の種類が違ったり、味付けが関西では薄口醤油と出汁、関東では濃口醤油と砂糖だったり。

年取り魚も、関西ではブリ、関東では新巻鮭(サケ)

面白いところでは、重箱への詰め方も違いがあるらしいです。

関西では四隅をあけて美しく盛るけど、関東はぎっしり詰めるんやて。

もっと細かく見ていくと、地方ごとに食材や食べ方の違いもあるから、魚介メニューを中心に少し紹介しますね。


【北海道】

生鮭の頭の軟骨を薄切りにした「氷頭(ひず)」を、大根や人参と一緒になますにした「氷頭なます」が食べられます。


【東北】

岩手では、鮭の身と腹子を醤油漬けした「紅葉漬」。

秋田では、塩漬けしたハタハタを麹や野菜と漬け込んだ「ハタハタ寿司」。

宮城では「カレイの煮つけ」。

山形では「コイのうま煮」や「からかい煮」(「からかい」とはエイのヒレの軟骨部分を乾燥させた乾物のこと)。

福島では「イカにんじん」などが、おせちに入っているそうです。


【関東】

千葉の「ハゼの甘露煮」は、早い成長を祈願する意味が込められています。

茨城の「フナの甘露煮」は、尾頭付きのフナを丸ごと一匹使用するそうです。


【中部】

静岡では「ブダイの煮付」がおせちに入っているそうです。


【近畿】

大阪では「にらみ鯛」というタイの姿焼きでお客様をもてなします。

京都では「棒鱈」を食べる習慣があります。


【中国・四国】

広島の「牡蠣」や山口の「フグ」などもお正月の食卓にのぼります。

岡山の「ママカリ」はニシン科の魚で、酢漬けやばら寿司として食べられます。

島根では、新鮮なサメをお刺身で食べる「ワニのお刺身」がおせちに入るそう。

高知の「皿鉢料理(さわちりょうり)」は、大きなお皿にいろいろな料理を盛り付けるもので、刺身などもあるそうです。


【九州・沖縄】

長崎では「鯨」、佐賀では「クエ」を使用したアラ料理、福岡では出世魚の「ブリ」などがおせちの定番だそうです。


ちなみに沖縄では「おせち」という文化がなく、「御三味(うさんみ)」と呼ばれる重箱に詰まったお祝いの料理を食べるそうです。

田芋、結び昆布、揚げ豆腐、こんにゃく、紅白かまぼこ、ごぼう、カステラかまぼこ、皮付きの豚の三枚肉、魚の天ぷらなどが入るんやって。



<参考サイト>

・おせち料理は地域で違う!具材や特徴を分かりやすくご紹介!


・関西では「田作り」と呼ばない? おせち料理の地域性、関東と関西の違い


・地域によってこんなに違った!地域色豊かな日本のお正月料理 おせち編


・山形県 からかい煮(からかいに)




 


世界の正月料理!魚介で祝う国はどこ?


世界の国々では、お正月に何を食べて祝ってるんでしょうね。

おせちみたいなのはあるんかな?と少し調べてみたら、やっぱりありますね。

魚介のお料理で祝う国についても調べてみました。


【中国】

旧正月を祝う縁起物のひとつに「魚」があります。

中国語で「余」という漢字と発音が同じやから、収穫が余る=豊作と重ねて、魚料理が食卓に並ぶんやって。

また逆に「余剰や利益を食べ尽くしてしまう」ことがないように、魚には手をつけないという風習もあるとか。


【シンガポール】

お正月に「魚生(ユーシェン)」というサラダを食べます。

サーモンなどの生魚に、大根、にんじん、レタスなどの野菜、ソースやオイルを混ぜた海鮮サラダで、食べ方に特徴があるんやて。

まず食材を大皿に一品づつ、縁起の良い言葉をかけながらのせます。

例えばオイルは「すべてが思い通りにいきますように」、ライムは「幸運が訪れ、繁盛しますように」とか。

それですべての食材を各自のお皿にのせたら全員で立ち上がって、各々に願いごとをしながらかき混ぜるんやそうです。


【フランス】

大みそかの深夜から「レヴェイヨン」(「目覚め」の意)という祝宴が開かれます。

ロブスター、カキ、エスカルゴ、フォアグラ、七面鳥、パン、果物、ワインといったごちそうで、明け方まで新年を祝うんやって。


【ドイツ】

大みそかの食卓に、幸運を招くとされているコイ料理や、ニシンのサラダなどが並びます。

ニシンは年が明けた瞬間に食べると縁起が良いと言われてるそう。

ヨーロッパ全域で豊富に獲れることから「繁栄」の象徴で、身の銀色が貨幣を連想させ「金運上昇」にもつながるんやて。 


<参考サイト>


・世界のおせち・お正月料理は?【海外でも新年に込める思いは同じ】


・世界のお正月料理を紹介!


・日本と全然違ってびっくり!世界の正月料理!







<高浜商店の美味しいお魚>


特製の西京漬けを新年にいかが?



美味しい魚たちをさらに美味しくしてくれてるのが、米麹をたっぷり使って作る京都の白味噌“西京味噌”

味噌って熟成期間が長いほど色が濃くなっていくんやって。

西京味噌は熟成期間が短いから淡いクリーム色。

塩分濃度は他の味噌と比べて低め

素材の色や風味を損なわず、ちょうどいい塩分と上品な甘みが、魚の味を一層引き立ててくれるんやね。高浜商店の味噌ダレは、西京味噌を使った高浜商店独自の特製味噌なんですよ!

味噌だけでも売ってって相談あるくらい人気あるんですよ(笑)。


縁起もんとしてもぴったりやし、冷凍で保存も効くから年末年始のメニューとしても良いし、この時期なら贈り物にも喜ばれると思います。

実際、贈り物のご用命が一番多くなるのもこの時期ですね。

たくさんの方に、美味しく召し上がっていただけるように、丁寧につくってますので、ぜひ!





<高浜商店の商品紹介>


西京漬セット 真ダイ・銀ダラ・銀サケ・サワラ12切セット





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